若い頃には気にならなかった、お肌のシワ・たるみ。
「老けた」と感じる原因の第1位がシワで、回答者の2/3は、30代前半で老け顔を実感したというデータもあります。
「20代の頃に正しくケアしなかったせいで、30代に入ってからツケが回ってきた」という話はよく耳にします。
日常生活で、ご自分の写真を見たときにシワにばかり目がいってしまったり、これまでの化粧のやり方では仕上がりに差があると感じたり、思い当たる節があるのではないでしょうか。
30代以上の女性に「自分のお肌について最も後悔すること」についてアンケートを取ると…
その回答は「日焼け」と「乾燥」に集中します。
お肌が衰える原因の80%は紫外線だといわれています。
年齢が若いうちは日焼けすること自体を楽しんでいた方もいらっしゃると思いますが、加齢が進むと、昔のように紫外線によるお肌のダメージをターンオーバーによって自然にケアすることは難しくなってきます。
その結果、お肌の乾燥化を招き、シワのできやすい肌質になってしまうのです。
もちろん、紫外線はシワだけでなく、シミやくすみの原因にもつながりますので、紫外線を浴びたと感じたら、その日にきちんとお手入れをするようにしましょう。
いくつからでも遅くはありません。
シワは、毎日のUVケアとエイジングケア、そして、効果的な成分の補給で、少しずつ改善していくことが可能です。
シワやたるみに効果的なスキンケアにおいて重要なのが、脂質成分の一種である「セラミド」です。
セラミドはお肌の角質層で、細胞と細胞の間で水分や油分を抱えこんでいるスポンジのような存在です。
化粧水などでお肌に補給した水分は、セラミドと結合することによってお肌にうるおいを与え、ふっくらハリ感を保ちます。
逆に、セラミドが不足していると、いくら化粧水で水分を与えたところで保湿ができず、お肌の乾燥対策としてはあまり意味のないものになってしまいます。
お肌には水分と同時に、セラミドもバランスよく補給してあげることが重要なのです。
しかし、セラミドは加齢や肌ストレスによって減少しやすく、放っておくと不足してしまいがちです。
また、クレンジングによっても失われてやすいので、クレンジングの際はこすらないようにし、時間もあまりかけすぎないようにしましょう。
ただ、肌組織の一番外側に存在しているので、効果的なスキンケアを行えば、すぐに補うことができます。
セラミドを含んだエイジングケア化粧品で外側から補ってあげましょう。
中でも、ヒト型セラミド配合のセラミドクリームやセラミド美容液がオススメです。
現在お使いの化粧品にセラミドが含有されているかどうかは、『セラミド2』や『セラミド3』といった表記があるかどうかで確認することができます。
商品パッケージの成分表に記載されていますので、購入する際の参考にしてみてください。
セラミドと並んで昨今注目されている美容成分が「プロテオグリカン」です。
ここ数年で、化粧品からサプリメントまで、さまざまな美容アイテムに含有されるようになりました。
栄養素の運搬や関節のスムーズな可動など、身体のさまざまな機能をサポートする成分ですが、最近特に注目されているのがその保湿効果です。
プロテオグリカンの保水力は、ヒアルロン酸の約20倍だともいわれており、お肌の潤いやハリ、弾力を保つのに重要な成分です。
プロテオグリカンは、もともと私たちの体内の真皮細胞に存在し、ヒアルロン酸やコラーゲンとともに細胞外マトリックスを形成する成分です。
しかし、加齢に伴って年々減少し、その機能も低下してしまうため、意識的に補給することが必要です。
お肌の外側から補うには、「プロテオグリカン化粧水」で取り入れるのが効果的です。
保水力の高いプロテオグリカンは化粧水と相性がよいとされており、「プロテオグリカン化粧水」には、肌なじみのよいものが多いです。
成分表には含有量の多い成分ほど上位に記載されるルールがありますので、プロテオグリカンが上位に記載されている化粧水を選ばれると良いでしょう。
また、食事からでも摂取が可能で、魚や牛、鳥の軟骨によく含まれています。
ただし、熱に弱いという特徴をもっており、加熱するとその構造が破壊されてしまうため、普段の食事から十分に補給するのは難しいとされています。
食事で効率的に補うならサプリメントがオススメです。
日焼けで負ってしまったダメージはケアすることが容易ではなく、放っておくと、シワやたるみの原因になってしまいます。
新たな紫外線を浴びないよう、日頃からUVケア対策をし、乾燥しないように、しっかりと保湿することが大切です。
セラミドやプロテオグリカンなどの保湿成分を上手く摂り入れ、内側から若々しいお肌を作っていきましょう。