これは、産後ママご本人はもちろん、久しぶりに会った友人・知人もよく感じていることです。
育児に追われて疲れているのかな…なんて、一過性のものに思ってしまいがちですが、実は、実際にお肌は妊娠中~出産前後にかけて、いろいろと変化しているのです。
妊娠中は特に、疲れやストレスを感じやすく、また、ホルモンバランスも乱れやすいため、お肌にトラブルが出やすい時期でもあります。
しかし、出産準備などで、なかなか思うようにお肌ケアまで手が回らず、その結果、産後しばらく経ってから、くすみとしてお肌表面にあらわれてしまうのです。
妊娠中、特に妊娠成立~安定期に入るまでの期間は、ニキビや吹き出物が出たり、いつもの化粧品が合わなくなったりと、肌荒れが起こりやすくなります。
これには、妊娠によってホルモンバランスが乱れたり、ストレスや不安を感じやすくなったり、つわりによって食事に偏りがみられたりと、さまざまな原因が考えられます。
また、肌荒れのほかにも、便秘がちになったり、頻尿気味になったりといった、妊娠期特有の身体の変化もみられます。
そして、これらの肌や身体の変化が起こることによって、それがさらにストレスを感じる原因になり、悪循環を繰り返したりもします。
妊娠中は、こうした変化が起こって当然だと気楽に考え、ストレスをためないようにしましょう。
また、なるべく低刺激の化粧品を使って、お肌に刺激を与えないようにすることも大切です。
出産前後には、肉体的にも精神的にもさまざまな面で負荷がかかり、お肌も非常にデリケートな状態です。
そんな中でも、お肌のために特に意識したいのが次の3点です。
①ホルモンバランスの乱れ
産後のお肌がくすむ最も大きな原因が、ホルモンバランスの乱れです。
妊娠中は、身体がその状態を維持するため、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌量が増加し、逆に、男性ホルモンの分泌は抑制されます。
エストロゲンには、コラーゲンやエラスチンを保ち、お肌のハリの維持と、活性酸素のはたらきを抑制する作用があります。
しかし、出産を終えると、急激にエストロゲンの分泌量が減り、お肌のバリア機能が低下して、外からの刺激を受けやすくなってしまいます。無防備なお肌は、炎症を起こしやすく、それが色素沈着の原因となってしまいます。
また、プロゲステロンは、妊娠中の身体にとっては非常に重要なホルモンなのですが、その一方で、メラノサイトを活性化させ、シミやそばかすの原因であるメラニンを生成してしまうという面があるので、注意が必要です。妊娠中にシミやそばかすが濃くなりやすいのは、このプロゲステロンの影響です。
また、産後はプロゲステロンの分泌量は減少するものの、ホルモンバランスが完全に元の状態に戻るまでには半年ほどかかりますので、しばらくの間は、お肌はくすみやすい状態のままです。外出時はもちろん、洗濯などの少しの紫外線でも万全の対策をするようにしましょう。
②睡眠不足
育児が落ち着くまでは、夜泣きや授乳などで、まとまった睡眠時間を取りづらく、睡眠不足になりがちです。睡眠不足は、産後に限らず、常にお肌の敵なので、できる範囲でしっかりと睡眠をとれるように工夫をしてください。
アセロラ・パセリ・焼き海苔・赤ピーマン・ゆず・キウイ等がビタミンCを多く含んでいます。
③ストレス
育児や授乳など、産後ママの生活スタイルは、赤ちゃんのリズムに合わせなくてはなりません。
産後ママは、こうした急な生活習慣の変化が積み重なり、ストレスを感じやすくなります。
過度なストレスは自立神経に影響を与えるため、血行不良に陥りがちで、顔色の青ぐすみの原因になります。
忙しい中でも時間を見つけて湯船に浸かるなど、血行よく保てるように心がけましょう。
産後、妊娠中に多く分泌されていたエストロゲンが急激に減少すると、保水力がなくなり乾燥状態になり、お肌のバリア機能が失われます。
お肌が乾燥していると、紫外線によるダメージや摩擦による刺激をダイレクトに受けてしまい、シミやくすみ、色素沈着が起こりやすくなってしまいます。
そのため、産後のお肌には、何よりも保湿が欠かせません。
理想はやはり、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム…と、フルセットでのケアになりますが、育児に追われて時間が取れない場合は、保湿効果の高い化粧水をたっぷり塗るだけでも効果があります。
特に、お風呂上がりは毛穴の奥まで化粧水を届けるチャンスですので、脱衣所に化粧水を置いておくなどして、すぐに塗れるようにしておいてくださいね。
ヒアルロン酸の約20倍の保水力を持つプロテオグリカンを配合。
保湿効果の高い化粧水をたっぷり塗ったあと、このセラムを1~2プッシュ塗り重ねてあげれば、保湿効果が高まります。