毎日のメイク落とし、ついつい面倒くさくて雑になっていませんか?
お肌のお手入れのなかでも、良い化粧水や美容液を「塗る」ことにはこだわっても、汚れを「落とす」ためのクレンジングや洗顔は手抜きになりがち。
でも実は、メイク落としは、お肌にとって、もっとも負担が大きい行為。
間違ったやり方をしていると、メイク汚れが肌に残ってしまうどころか、シミやくすみ、色素沈着の原因にも繋がります。
あなたが毎日、特に意識せずにやっていることや、良かれと思ってやっていること、本当に大丈夫でしょうか?
あなたがメイクを落とすとき、最初にクレンジングオイルをのせるのはどの部分でしょうか?
顔全体に広げてベースメイクから落とす人もいれば、先にアイメイクやリップメイクに馴染ませてからそのままベースメイクに広げていくという方もいるでしょう。
お肌に負担の少ないメイク落としの順番は、先にポイントメイクを落とし、一度洗い流してから、ベースメイクを落とすことです。
クレンジング剤には、油分や界面活性剤など、お肌に負担をかける成分が多く含まれているため、なるべく短時間で洗い流してしまいたいものです。
ウォータープルーフマスカラやラメ入りのアイシャドウ、落ちにくい口紅などは、完全に浮いてくるまで時間がかかるので、先に落としてしまうことがおすすめです。
また、アイシャドウに含まれているラメの粒子や、マスカラのファイバー繊維はざらつきがあるので、顔全体に広げるとお肌を傷つける原因になります。
手間はかかりますが、クレンジング剤をポイントメイクになじませた後、一旦ぬるま湯で洗い流し、再度クレンジング剤を手に取って、ベースメイクを落とす、というのが理想の手順になります。
最近のクレンジング剤には、手や顔が濡れたままでも使えるものが多いので、正しい手順で行っても、あまり手間がかからなくなりました。
また、落ちにくいポイントメイクの専用リムーバーなどもありますので、うまく使い分けることで、よりお肌への負担を軽減することができますよ。
クレンジング剤の成分には、お肌によくないものも多く含まれています。
とはいえ、メイク落としの際のクレンジング剤は、たっぷりと使うようにしてください。
メイクの濃さによって使用量に多少の違いはありますが、少なくとも500円玉大ほどの大きさは手に取るようにしましょう。
少ないクレンジング剤でメイク落としをすると、どうしても強くこすってしまいがちです。
アイシャドウやハイライトなどに含まれている、パールやラメなどの細かい粒子は、こすって落とすことで、知らず知らずのうちにお肌を傷つけてしまいます。
メイク落としのときは、直接こするのではなく、十分な量のクレンジング剤でお肌と指との間にクッションを作り、摩擦による刺激を防ぎながら、やさしくなじませてください。
お風呂でのメイク落としの際に注意したいのがシャワー。
手軽だからといって、クレンジング剤をシャワーでそのまま洗い流していませんか?
シャワーの強い水圧は、たるみの原因になります。
お肌のことを考えると、シャワーを使う場合でも、毎回、両手にお湯をすくって洗い流すのが理想です。
やむを得ずシャワーを使用する場合は、できるだけ水圧を抑え、顔の下から上に向かってシャワーを当てるなどの工夫をしましょう。
洗い流しは水ではなく、ぬるま湯で行いましょう。
冷たすぎると、毛穴がキュッとしまってしまい、メイクをうまく落としきれず、すすぎ残しが肌荒れの原因につながってしまうからです。
お湯の温度は、30℃程度、体温よりもややぬるく感じるぐらいが理想です。
また逆に、熱すぎるとお肌を守るのに必要な油分まで洗い流してしまい、乾燥の原因となるので注意してください。
クレンジング剤をなじませながら、そのまま顔のマッサージをしていませんか?
メイクを落としながらのマッサージは、お肌にデメリットしかありません。
クレンジング剤に含まれる界面活性剤などの成分は、長時間お肌にのせていると、お肌に必要な油分まで奪ってしまい、乾燥の原因になります。
また、そもそも、メイク汚れを浮かせたままマッサージをすることは、汚れを毛穴の奥に塗り込んでいるのと同じことです。お肌に良いはずがありません。
クレンジング剤のなかには、マッサージ効果をうたっている商品もあり、混乱を招いてしまいがちですが、あくまでも「マッサージにも使えるクレンジングクリーム」ということであり、“メイク落としと同時にする”ものではありません。
マッサージに使いたい場合は、一度メイクを落としてから、行うようにしましょう。